新宿区ホーム >くらし> 住まい >住宅> 新宿区居住支援協議会を設立しました
この表題は、新宿区のホームページから取りました。
>で示されているように、いわゆるパンくずです。
(Web用語で、ホームページから、どのように辿ったか表示する仕組み。)
4層目というか、最下層ですね。(なかなか辿り着けない。)
では、この『居住支援協議会』とは、何をするところか?
『住宅確保要配慮者』の方々に、賃貸住宅を斡旋する組織です。
『住宅確保要配慮者』とは誰のこと?
これは、低額所得、被災、高齢、障害、子育て、の方々のことです。
2017年に、これらの方々に、民間の空き家、空き室をお世話しようとする制度ができました。『セーフティネット住宅』と言うようです。
この制度を巡っては、乱戦気味で国土省系、厚生省系が入り乱れ、また民間も頑張って参加しています。
例の冤罪で有名になった、元事務次官の村木厚子さんも参加しています。
なにしろ、基本的な動機が 美しい ですから皆さん(外野の)参加したがるのでしょうね。
では、実態は如何?
冒頭の写真が示しています。
ともかく古い住宅が多い。
狭い。
使い勝手が悪い。
勿論、これらに対してはリフォームの制度がありますが、リフォームで片付くようなレベルでは無さそうです。
結果、契約は成立しない、と思われます。
(必ずしも、高齢者、外国人等、深刻な困窮者に対応しているとは限らない。)
行政も、結果が見えているので熱が入りません。
新宿区では、「住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律」の成立とともに、支援協議会を作り、同時に会議も開催しました。
しかし、続報がありません。
豊島区の方がまだ進んでいます。
https://kyoju-shien-toshima.com/
別建てで、サイトを起ち上げているだけ、優秀です。しかも、YouTubeまで作ってPRしているところなど、他の協議会も学んで欲しいですね。
ただ、現在のところ、この制度は不動産屋の あまり物件、どうしようもない物件の、コトバは悪いが「はきだめ」と化しているのではないでしょうか。
どうしたら良いのだろう?
決して簡単なことでは無いですが、私から見ると、制度が短絡的なような気がします。
住宅困窮者がいます。あまった住宅があります。では、マッチングしましょう。
なになに、住宅の程度が低い?ならリフォームしましょう。どうですか?
では人は来ない。
かりそめにも、公的機関がかかわるなら、もっと前向きな目標が欲しいですね。
今の制度趣旨では、単なる片付け、処理になってしまう。
現在でも、公営住宅は、いかにも頭の良い秀才が考えた住宅で、だから民間の住宅が売れるのですが、
この制度も生活体験のシャビ―(shaby)な秀才が頭で考えたシステムのような気がしてなりません。
本当は、我が国の住宅政策そのもの、人が住宅を欲する本質、逆に貸す本質等をじっくり吟味して論じるべきですが、とりあえず、余りと言えば余りの現実について感想を述べました。
私自身、知識も乏しいので、是非ご意見をお寄せください。