介護と孤独

介護する側とされる側、その不平等と非対称性について考えます。

新宿区ホーム >くらし> 住まい >住宅> 新宿区居住支援協議会を設立しました

 

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駒込の駅から12分とのこと、建築時期は不明、トイレに時代を感じる

豊島区の「としま居住バンク」から  一応、基準は満たしています

 

 


この表題は、新宿区のホームページから取りました。

>で示されているように、いわゆるパンくずです。
(Web用語で、ホームページから、どのように辿ったか表示する仕組み。)

 

4層目というか、最下層ですね。(なかなか辿り着けない。)

 

では、この『居住支援協議会』とは、何をするところか? 
『住宅確保要配慮者』の方々に、賃貸住宅を斡旋する組織です。

 

『住宅確保要配慮者』とは誰のこと?
これは、低額所得、被災、高齢、障害、子育て、の方々のことです。

 

2017年に、これらの方々に、民間の空き家、空き室をお世話しようとする制度ができました。『セーフティネット住宅』と言うようです。

 

この制度を巡っては、乱戦気味で国土省系、厚生省系が入り乱れ、また民間も頑張って参加しています。
例の冤罪で有名になった、元事務次官村木厚子さんも参加しています。

 

なにしろ、基本的な動機が 美しい ですから皆さん(外野の)参加したがるのでしょうね。

 

では、実態は如何?

 

冒頭の写真が示しています。

ともかく古い住宅が多い。

狭い。

使い勝手が悪い。

 

勿論、これらに対してはリフォームの制度がありますが、リフォームで片付くようなレベルでは無さそうです。

結果、契約は成立しない、と思われます。

(必ずしも、高齢者、外国人等、深刻な困窮者に対応しているとは限らない。)

 

行政も、結果が見えているので熱が入りません。

 

新宿区では、「住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律」の成立とともに、支援協議会を作り、同時に会議も開催しました。

しかし、続報がありません。

 

豊島区の方がまだ進んでいます。

豊島区居住支援協議会 | 誰もが明るく暮らせる豊島区へ。

https://kyoju-shien-toshima.com/

 

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かわいい画面だが、必要なことは記載されている。


別建てで、サイトを起ち上げているだけ、優秀です。しかも、YouTubeまで作ってPRしているところなど、他の協議会も学んで欲しいですね。

 

ただ、現在のところ、この制度は不動産屋の あまり物件、どうしようもない物件の、コトバは悪いが「はきだめ」と化しているのではないでしょうか。

 

どうしたら良いのだろう?

 

決して簡単なことでは無いですが、私から見ると、制度が短絡的なような気がします。

 

住宅困窮者がいます。あまった住宅があります。では、マッチングしましょう。

なになに、住宅の程度が低い?ならリフォームしましょう。どうですか?

では人は来ない。

 

かりそめにも、公的機関がかかわるなら、もっと前向きな目標が欲しいですね。

今の制度趣旨では、単なる片付け、処理になってしまう。

 

現在でも、公営住宅は、いかにも頭の良い秀才が考えた住宅で、だから民間の住宅が売れるのですが、
この制度も生活体験のシャビ―(shaby)な秀才が頭で考えたシステムのような気がしてなりません。

 

本当は、我が国の住宅政策そのもの、人が住宅を欲する本質、逆に貸す本質等をじっくり吟味して論じるべきですが、とりあえず、余りと言えば余りの現実について感想を述べました。

私自身、知識も乏しいので、是非ご意見をお寄せください。